【行ってきた】40周年記念ピングー展@松屋銀座〜展示編〜【現地レポ】

Pingu(ピングー)の40周年を記念した展覧会「ピングー展」が、2020年8月12日(水)から9月2日(水)まで松屋銀座8階 イベントスクエアにて開催中。
開催概要はこちら↓
気温35℃を超える猛暑の中、開催初日の8月12日にお邪魔してきたのでレポートします!
入場にはチケットの事前購入が必須。展覧会受付では券が買えないので要注意!
開催場所は、キャラクターの原画展や周年記念展の定番とも言える、松屋銀座8階のイベントスペース。ただしふだんと違って今回は感染症対策の一環として、「日時指定・事前予約制」のため、直接行っても入れないので要注意!
入場するためには、事前のチケット購入が必須。チケットはローソンチケットhttps://l-tike.com/ (Lコード 38888)にて、8月12日(水)から9月2日(水)まで販売されています。
日時指定ではありますが、会場が広いため定員も多いようで、当日でも1-2時間後にはチケットが取れました。
「何が何でも事前に買いに行くのが面倒くさい」とか「当日の気分次第で行く行かないを決めたい」勢は、松屋銀座の裏手すぐにある「ローソンH銀座三丁目展」で直前に購入して、お茶したりウィンドウショッピングしたりして時間を調整すれば大丈夫かと。
ちなみに物販ゾーンに入るのにも展覧会のチケットが必要なため、グッズだけ買いたい場合にも、展示会のチケットを購入する必要があります。
人の少ないひろびろとした空間で、ゆったり展示を楽しめる
いよいよ8階イベントスペースのピングー展へ。事前チケット制だと入り口で並ばずスッと入れるのがいいですね。混雑しないように定員がコントロールされているので、他の人をあまり気にせず、ゆっくり見られます。
エントランス前では大きなメインビジュアル写真がお出迎え。
入るとさっそくオリジナルアニメーションが流れていて、むしむし暑い外から一気にピングーたちが住む南極の楽しい世界にIN。
ピングーが生まれるまでの過程や制作の秘密をクイズ形式で知る「誕生秘話」ゾーン
展覧会は4章構成になっていて、最初の展示は「第1章 ピングー誕生秘話」。
基本のキャラクター紹介にはじまり、ピングーを生み出した原作者オットマー・グットマン直筆の制作メモや絵コンテなどが展示。
Q&Aのクイズ形式でピングーの誕生秘話や、さらにオットマー氏亡き後、制作を引き継いだ日本人アニメーター甲藤征史さんの紹介など、どのようにしてピングーを生み出されていたのかが紐解かれます。
「ピングーが誕生したのは、スイスの馬小屋を改造したフィルムスタジオ」など、ピングーファンでもなかなか知らない情報が知れて、なんとも新鮮!
好きな食べ物、嫌いな食べ物なんかは基本ですが、ファーストキスの相手がクイズにされてしまうあたり、約40年前に生まれた同世代としては、なんだか複雑な気持ちにも(笑)
細部まで作りこまれたピングーたちのジオラマをじっくり眺める至福
そして、私が一番見たかったのが「第2章 ピングースタジオとピングーのこだわり」ゾーン。ジオラマ・フィギュアだったら、一日中眺めててても飽きない。むしろ眺めて1日を過ごしたい私としては、ひかえめに言って最高でした。
アニメで実際に見ていたシーンのジオラマを見られるなんて!
そして作りが本当に細やか。ピングーが描いたであろう壁に飾られた絵や、アニメの中では見過ごされてしまいそうな、背景の小道具にまでピングーの世界が作りこまれていて、思わず「神は細部に宿る…」とつぶやきそうになりました。
ピングーが肩に担いでいる棒の先の風呂敷。中身が何か知ってる?
中でも感動したものナンバー1はピングーの基本ポーズのひとつ、肩に担いだ風呂敷包みの中身のクレイ。中にはいっているにのはピングーの宝物であるお弁当の魚とクマのぬいぐるみ。魚は物々交換にも使えるし、クマがいれば、どこでも安心して眠ることができるんですって!
感動したものナンバー2は…(突然のランキング形式)
表情豊かにピングーを動かすために、様々な角度、多彩な表情のピングーを集めた「ピングー百面相」の展示。これは本当はもっと上の方までじっくり見たかった…(背が低いので無念)
感動したものナンバー3は…
製作途中のクレイやこまどりしたフィルムが見られるコーナー。制作の裏側を見られるのはファンにとってたまらないですね。
ちなみに、この展示会すべての中で、最も衝撃だったのはコレ!
ピングーたちが話すピングー語ですが、シーズン1-4のすべてで、この声優のカルロ・ボノーミ氏1人が、映像に合わせて擬態語や効果音を織り交ぜて、即興でアテレコしたものだそうです!!!すごくないですか!?
このダンディなおじさまが、謎の言語を1人で何役分も話していたとは…。コアファンの方なら常識なのかもですが、個人的にかなりの衝撃でした。
(※ちなみにカルロさんは調べたら、イタリアの俳優・声優さんで、他の作品でも1人で複数キャラの声優を務めたりしてらっしゃる方でした)
ピングーを自由な動きを作り出すクレイの魅力と秘密
次のゾーンは「第3章 クレイの部屋」。ピングーの伸縮自在で愉快な体の動きは、クレイの特性を活かした表現。
洗濯物を干す数秒(にも満たない?)の動きでも、何体ものクレイを置き換えて撮影したり、
お父さんにお願いするシーンでは、ポーズが変形していくのにこんなにクレイが使われていたり…
風船を膨らますシーンだけでも、こんなにクレイが必要なんですよ!?
コマ撮りアニメーションは(作品にもよりますが)1秒間に30枚程度のフィルムが入っているそうなので、1話5分だとすると、30×60×5=9000枚。その1枚1枚でクレイを動かしたりしていると思うと、気が遠くなりそう…。展示見ながら、思わず(遠い目)ってなりました。
ピングーって本当に、クリエイターさんたちの果てしない職人技の積み重ねでできているんだなぁ、と改めて。
というわけで(?)最後のゾーンは「第4章 3DCGアニメーションとこれからのピングー」。コマ撮りは大変すぎる!という理由かはわかりませんが、現在放送中のシリーズ「ピングーinザ・シティ」は3DCGアニメーション。クレイの質感やコマ撮りの動きなどの特徴を追求しながら、CGで作っているそうです。
このゾーンの目玉としては、CGを使った体験ができるコーナーがあったようなのですが、グッズショップへの気持ちがはやって見逃したので、気になる方は行ってみてくださいね。
展示の出口では、巨大なピングーがお見送りしてくれました。
以上!本物のクレイ人形や原画が約400点!集結した、ピングーの魅力がたっぷり詰まった40周年ピングー展レポート、展示編はここまで。猛暑の夏でも涼しく、ワクワクを楽しめるステキな空間でした。
そしてお楽しみのグッズショップ「ピングーマルシェ」については、こちらの記事でレポートします↓
<infomation> 40周年記念「ピングー展」開催概要 ■東京 期間:2020年8月12日(水) - 9月2日(水) 場所:松屋銀座 8階 イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1) 時間:午前10時-午後8時(入場は閉場の30分前まで) ※8月16日(日)、23日(日)、30日(日)は午後7時30分まで。8月24日(月)、9月2日(水)は午後5時まで。 ※開場時間が変更となる場合がございます。 ※東京開催以降は全国を巡回予定。※詳細は決まり次第、随時発表。※内容は変更となる可能性有り。 ■チケット情報 入場料:一般1,300円、高校生700円、中学生500円、小学生400円 ※入場は日時指定制(事前予約制)。来場前にローソンチケットにて入場券を購入。 ・当日日時指定入場券 ローソンチケット(Lコード 38888)にて8月12日(水)から9月2日(水)まで販売予定。 ※チケットを持っていない場合、物販コーナーへの入場は不可。 【問い合わせ先】 松屋銀座 TEL:03-3567-1211(大代表)
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取材・文/サカイカオリ
※掲載情報は2020年8月12日時点のものです。